親業訓練法(PET=Parent Effectiveness Training)は、米国の臨床心理学者トーマス・ゴードン博士が創案したものです。『親業』とは子育てのこと。一人の子を生み、養い、社会的に一人前になるまで育てるのは、とても大変です。子供が反抗的になったり、殻に閉じこもったり、何を考えているのかさっぱりわからなくなったり…。そんな親子のもつれた糸をほどく手引きをしてくれる、またはそうなる前に防いでくれるのが、親になるための訓練『親業訓練法』です。
親業訓練は世界に広まり、日本でも各地で講演会が開かれこれまでに12万人もの人が訓練を受けています。約半数が「これという問題はないが、親子関係をよりよいものにするため」と前向きな受講動機をもってのぞんでいるということです。
対等な立場で会話ができていますか?
「能動的な聞き方」「わたしメッセージ」「勝負なし法」―――これが、親業訓練のキーワード。子供の話の聞き方、親の思いの伝え方、子供と親の思いが対立した時の解決の仕方をそう呼び、この3つのステップが親子関係を良好なものへと導きます。
ところが、ほとんどの親が会話の中で知らず知らず、子供にマイナスな感情を抱かせてしまうような言葉を使っているのが現実。これ以上話したくなくなる、罪の意識をもつ、自分はだめだと感じる、防衛的になる、怒りを爆発させる、親に受け入れられていないと感じるetc…その言葉から、子供はそんなメッセージを受け取ってしまっているのです。
子供が心の扉を開くような「能動的な聞き方」とは?親の思いを押しつけることなく伝える「わたしメッセージ」とは?意見が対立した時に、双方が納得できる解決案を導きだす「勝負なし法」とは?
親子の会話を一方通行ではなく双方向にすることで生まれる、対等な立場。お互いの意見を尊重できるような良い関係。心の通じあう家庭が、社会に出てからも、率直であたたかい人間関係を築きながら自分らしく生きる基礎づくりになるのです。
子供の考える力を伸ばす
「能動的な聞き方」をもちいた会話をするようになると、子供は自分で考え結論をだすようになります。また心の奥にしまっていた悩みを聞きだすチャンスにもなります。
また幼児のうちから始める方が、後になって始めるよりも受け入れが簡単で効果が高いのだそう。書籍も出版されているので(親業ケースブック『幼児・園児』大和書房)参考になるでしょう。
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